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<<   作成日時 : 2010/08/24 23:45   >>

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珠洲トライアスロンはミドルクラスとして国内でも有名なレースだ。15年ほど前にやはりトライアスロンに憧れてトライアスリートの練習会に顔を出したときも、みんな熱い思いで珠洲を語っていたのをよく憶えており、いつかは珠洲へと憧れに似た感情を持っていた。そのとき僕は時間的にも経済的にもトライアスロンの世界に入るには障害がありすぎて断念したが、ようやく今年その夢が実現する。そういった意味でこの珠洲トライアスロンは、僕のなかで長いことくすぶっていた想いを現実のものにする重要なイベントなのだ。

トライアスロンはマラソンレースと違い、あまり厳格な距離がない。基準になっているのがオリンピックディスタンス(ショートディスタンスとも呼ばれる)で、スイム1.5k、バイク40km、ラン10km。僕は2時間40分ほどでゴールするが一流トライアスリートは2時間を切る。スプリントディスタンスは全てショートディスタンスの半分の距離。一方距離が長いほうではアイアンマンレースと呼ばれるものは、スイム3.8km、バイク180km、ラン42.195kmである。珠洲トライアスロンには2タイプあり、1つはショートディスタンス、そしてもうひとつはミドルと呼ばれるスイム2.5km、バイク100km、ラン23kmだ。いつかはアイアンマンと考えたときに、このミドルレースはその通過点として重要なポイントにあると言える。

珠洲トライアスロンの受付はレースの前日だが高速道路を飛ばしても大阪から7時間はかかる。土曜日の朝移動するには余裕がなさ過ぎるため、金曜日の夜に金沢まで移動した。前日に海の様子やバイクのコースを予め見ておきたいし、初めてのレースは何より時間の余裕が肝心なのだ。今回一緒に出場するのは、Aタイプ(ミドル)にたまちゃんと僕、Bタイプ(ショート)にやまちゃん、かなちゃん、くわくわさんの3名。5名で金沢を7時に出発した。途中バイクを車に積んだ車を見かけると、いよいよレースなのだと気持ちも高ぶった。

予定より少し早く会場に到着した。受付を済ませてバイクの車検を受けた。売店に目をやると売り子をしているのは、日本を代表するトライアスリートだ!僕は興奮で鼻血が出そうだった。再びバイクを車に積み、バイクコースの下見に出かけた。珠洲トライアスロンのバイクコースには大谷峠という難関が待ち受けている。最大斜度12%。ウワサでは立ち漕ぎでも登りきれず、その場でコケたり、バイクを押して登らなければならないという。たまちゃんを除く4名はまさに壁のように立ちはだかるこの峠の坂道に不安を隠しきれなかった。この日はとにかく早めに宿に到着して8時には消灯した。

いよいよこの日が来た。4時30分に起床し朝ごはんをしっかり食べて5時に宿を出た。会場での受付は5時30分。僕とたまちゃんは一番に受付を済ませて、トランジッションの準備をしたり、海の様子を見たりして過ごした。海はプールのように穏やかで水温も高め。スイムのコースは300m沖まで泳ぎ950m岸に沿って泳いで、それをまた引き返してくる。僕はトライアスロンの3種目の中でスイムが一番苦手なので、遥か1k先に見える折り返しのブイを見て不安に思ったが、ここまで来たらやるだけだと気持ちを落ち着かせた。

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いよいよスタート時間の7時に近づいた。選手はみんなウエットスーツになり入水し、再び砂浜にあがりスタートの合図を待った。今までは入水状態からのスタート(フローティングスタート)だったので、砂浜からのスタートは始めての経験だ。スタートの合図と共にばしゃばしゃと泳げる深さまで走り、頭から飛び込んだ。多少他の選手と当たるがバトルは慣れてきたため落ち着いて対応できた。水深は徐々に増したが、透明度が高くいつまでも海底が見えて気持ちが良かった。2.5kのスイムは随分長く感じられたがゴールした時間を見ると50分。僕のレベルでは上出来だ。

トランジッションまで戻りいよいよバイクパートだ。忘れ物がないように落ち着いてヘルメット、グラブ、サングラス、ゼッケンを身に付けてシューズをはく。バイクを引いてコースにでて長旅が始まった。バイクは1周50kmの周回コースを2周する。1周につき3ヶ所ある厳しい峠道をどう走りきるかがポイントだ。目標としている時速は平均25km/hなので100kmを4時間で走りきり、次のランに入れればOKだ。

2つ目の峠を通過して、いよいよ大谷峠に差し掛かった。今まで流れるように進んでいた集団が、まるでそこだけ時間の流れが遅くなったようにスローモーションになった。風が止まり、汗が真下に落ちる。後輪が時々ザザッと空回りしてバランスが崩れそうになる。景色を眺める余裕もなく、まだかまだかと頂上を目指した。ようやく頂上に到着して、そこからはジェットコースターのような下りが始まった。ガードレールに激突しないよう必死でスピードをコントロールして峠を下りきった。結局4時間ちょっとでバイクのパートが終わった。

トランジッションに戻りシューズを履き替えていよいよラスト、23kランのパートだ。ランは僕の最も得意とする種目なので、いつものようにここで多くの選手を抜けるはずだった。走り出しこそ良かったが、数ヶ月前に故障した左足踵が痛み出し、まるで釘が刺さっているように1歩1歩痛んだ。容赦なく照りつける8月の太陽。やがていくら水分を補給しても汗が出なくなった。最初は各エイドをジョグでつないでいたが、やがてエイドを過ぎても走れなくなり歩いた。今までレースの途中で歩いたことが無かったので、それは屈辱的なことだったが、ゴールするためにはそれしかない。折れた心のままジョグと歩きを繰り返して、ボロボロになってゴール。

トータル7時間44分。

Bタイプで先にゴールしたみんなが笑顔で迎えてくれた。自分の不甲斐なさに笑顔も強張ったが結果は結果だ。そうそう上手くいくレースばかりないのだと自分に言い聞かせた。

今まで汚い海で泳ぎ、狭い箱庭の中を走るようなトライアスロンしか出場しなかった僕にとって、この珠洲トライアスロンは新たな魅力を見せてくれた。自分の限界を追ってボロボロになるまで心身を追い詰める自分が珠洲の大自然と溶け合い融合する感覚。ここでこうしていることが、まるで大好きな人と一緒にいる時のように穏やかに時間が流れる感じだ。マラソン大会では決して得ることの出来なかった魅力がそこにはあった。

僕の今年一番困難な挑戦はそんな形で終わった。

来年もここに来る。
きっと。

正式記録
総合順位 216位
記録 7時間44分22秒
スイム 51分28秒(247位)
バイク 4時間12分10秒(233位)
ラン  2時間40分44秒(208位)
45−49歳 40位

Aタイプ 完走466(出走者566)/617名

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